2016年11月11日金曜日

「出発」
2016.11.13 sunday KATA[LIQUIDROOM 2F]
open 18:00
door only 2,000yen
LIVE :odd eyes、VIDEOTAPEMUSIC、Lantern Parade、CARRE DJ:strawberrysex、Dorian

11/13、日曜日に企画をやります。
タイトルは「出発」。場所はLiquid Roomの2階にあるKATA。

 2年近く探していたベースが定まって、継続的にやれる目処も立ったし、東京ではしばらくやってないからガツンと企画でもやろうと思ったのが今回の企画です。

タイトルの「出発」は、スコリモフスキの映画からとりました。若者が無軌道に夢中なものにのめり込む様が瞬間の連続に焼きついてる様が好きな映画で、「出発」の語感も意味も合うから、そう決めました。
無軌道に楽しめる。それがずっと自分が求めている場所であり、音楽です。大げさだけど。
だから、自分が本当に好きな人たちを呼んで、組み合わせも、ネジが外れくらい楽しむために考えました。

今回出てくださるのは、VIDEOTAPEMUSIC、CARRE、 Lantern Parade、Dorian、strawberrysex。
自分がわざわざ紹介するまでもないくらい素晴らしい人たちばかりですが、出来るだけ正確に誤解も含めて伝えるため、順に紹介させてください。(それぞれとの馴れ初めみたいなのから書きだしたけど、覚えてなさすぎるし、音楽に関係ないから消した。)

 VIDEOTAPEMUSICのライブを見てると、いつも驚いてしまいます。映し出されてるビデオ・コラージュと鳴らされるノン・ミュージックに時代性が分からなくなるからです。明らかにいつかあったはずの時なのに、過去のようににも未来のようにも思えて、歴史から除外された今この瞬間にしかない景色に錯覚します。それは何より美しい錯覚だと思っています。

CARREは見た目、佇まいからカッコよくて大好きです。二人の前に置かれた機材たちから発振される聞いたことのないようなテクスチュアが理解不能なまでに連なっていく様にいつも痺れます。わからないことをわからないままに、筋肉を一切なくしたような美意識の上で作られた余計なゴマカシや序列がないエレクトロニクスに、何よりパンクを感じます。陳腐でなく手垢もなく、垂直な。
 
 Lantern Paradeの鋭く儚いコトバと優しく静かで強いギターには聴くたびにハッとします。自分の位置を確認できるような、付加価値なんてウソだと思えて、聴けて良かったと心に残ります。心がどこにあるかは知らないけれど、Lantern Paradeの音楽は確かにあります。いつも置いてくれます。コンパスのように示してくれるソウルです。
 
 Dorianさんの音は想像力に溢れていて、雰囲気をごまかすためだけの脆くなにもない音とは全然違っていつも刺激的です。刺激的とはいっても耳に痛いような攻撃的なものではなく、今まで知覚することの出来なかったものを、私たちにも知覚させてくれるかのようにユーモラスで精密な未知がたくさんあります。今回はDJで、様々なアーカイブから示唆に富んだ音楽を聴けるのが楽しみです。

 strawberry sexさんは近年最も衝撃を受けたDJの1人です。BACONから出たミックス「SECRET GARDEN」を初めて聴いたときは、あまりの美しさに打ち抜かれました。レアでもグルーヴでもない、別々の方向や意味を持っていた曲がその流れでしか考えられないような配置で優雅にに並べられていて、実際に聴くDJでもその印象は変わらず、空気を染め上げる瞬間にいつも痺れます。

そして、今回最高のフライヤーを作ってくれたBIOMANさん、ありがとうございます。

どう言えばいいか分からないけど、理想が自分の中にあります。何かを背負いたいわけでも、提示したいわけではなく、ただネジが外れるまで楽しみたいです。余計な後悔、嫉妬に囚われてしまわれないように、感情も全て燃やし尽くして糧にして、もう二度となくてもいいようになりたい。そう思っています。
絶対に面白いのでこれる人は来て欲しいです。よろしくお願いします!





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